夜と霧 ヴィクトール・E・フランクル著

ロシアのウクライナ侵攻が始まったことをきっかけに、前から気になっていたこの本を読むことにした。ユダヤ人の強制収容所の話。

絶望的な風景が淡々と描かれていき、途中、暗澹とした気持ちになる。が、最後には希望がぼんやりと心の中にわいてくる。悲惨な話を味わうこそ、自分の人生で苦しんでいる人や苦労している人は、また前に進もうという気持ちにさせてくれる本。

「私なんかまだましじゃないか」と。

手元に1冊置いておいてもいいかもしれない。作者はそんな意図はしていないと思うが、この本に勇気づけられる人は多いはず。

本当に、最初読み始めてからは恐れと、暗澹とした気持ちに沈んでいくけどね。

戦争であらわにされる残虐な姿、これも人間。

過酷な状況の中で感情を無くしていく人たち。

その中でも人の温かさが浮き出されていく。